AWS認定試験奮闘記(SysOpsアドミニストレーター:アソシエイト編)

狭まる選択肢

SysOpsアドミニストレーター:アソシエイトに必要とされる知識としてはソリューションアーキテクト:アソシエイトと被っている部分も多いですが、デベロッパー:アソシエイトのように、設定ファイルやコマンドやログテキストの内容に関する設問もあり、ソリューションアーキテクト:アソシエイトのみの知識では合格は難しいかと思います。ただ、デベロッパー:アソシエイトよりはオーバーラップする割合が多く感じました。

なお、2023年3月28日から当面の間、SysOpsアドミニストレーターではラボ型試験の見直しを行うとのことで、本番では130分65問のテストのみが行われるように変更されています。私が合格したのは変更後ですので、ラボ型試験に対するアドバイスは以下には含まれていません。また、合格後のPDFでは「合格に必要なスケーリングスコアは 750 点です。」と書かれていました。試験ガイドは720点のままでしたので、間違いだと思います。

AWS認定試験のデベロッパー:アソシエイト同様に、勉強の選択肢が狭まってきます。日本語のUdemy講座が過去に存在していたようなのですが記事執筆時点では利用不可になっており、日本語の試験対策アプリも存在していませんでした。残念ながら、日本語にこだわった勉強方法ではこの先の試験も含めて、合格の確率を上げることは難しいかなと思いました。

まずは対策本(青本と呼ぶことにします)を読み、デベロッパー:アソシエイト勉強の際にメモしたPPTに追記していきます。

この本の中の説明や図は非常に分かりやすく、ソリューションアーキテクト:アソシエイトのオレンジ本を読んだ後に読むとより理解が深まるものだと思いました。コアサービスがメインなので、カバーしている範囲としてはソリューションアーキテクト:アソシエイトよりも狭いですが、復習としては良い教材だと思います。

巻末の模試については最後の仕上げまでやらないことをお勧めします。というのも、今回日本語での模試体験が非常に限られてくるので、日本語模試は最後の最後まで置いておいたほうが良いだろうという判断です。

他の試験同様に、試験ガイドに掲載されていて、青本にないサービスについては「【2023年】AWS全サービスまとめ」からコピーしておきます。

AWS公式のTraining and Certificationの「Systems Operator Learning Plan (includes Labs) (Japanese)」を一通り見る。有料版でラボもやっておくと、多少記憶への定着を助けてくれますが、講座自体で試験の全てがカバーできているわけではありません。有料版ですと、プランの最後に40問のクイズ、61問+ラボの模試、65問の模試がついています。ただし、65問の模試のうち、61問はラボ付きの模試と全く同じ内容でした。この日本語テストは最後まで置いておいてください。

AWS認定資格 無料WEB問題集&徹底解説」をやります。日本語がかなりあやしく、同じ問題が繰り返されているものもあったりでクオリティは良くありませんが、日本語で100問以上も復習ができるという点では価値があるかなと思います。時がたつにつれ、日本語等も修正されていくかもしれません。

AWS公式のTraining and Certificationの無料模試20問をやります。これで試験の難易度をなんとなく把握します。本で習っていない内容がバンバンでており、知識が不十分であることを痛感します。

日本語のUdemy講座、模試は存在していませんでしたので諦めます。日本語対応の対策アプリも存在していませんでした。

英語での勉強に切り替える

無いものは無いということで、英語での勉強に切り替えます。英語圏の人は英語版の模試やビデオを活用して合格までたどり着いているはずなので、クオリティはしっかりしているのだろうとみなしました。

AWS Certified SysOps Administrator Associate Practice Exams

65問ではなく55問の模試が6回分もついています。ラボ型テストはついていません。この講座を受講すると、提供元であるTutorialDojoでSysOpsアドミニストレーター:アソシエイトの模試2回分が無料で受けられるクーポン券がもらえますが、内容はUdemmyで出題された設問と同じものでした。

英語のままだとやはり時間がかかってしまうので、DeepLアプリ版を使用します。Web版ではなくてアプリ版を使用するのは、Web版だと24時間以内に翻訳できる回数が決まっているみたいで、勉強の途中で制限がかかってしまったのと、アプリ版ではCtrl+C+C(Ctrl+C2回)を押すだけで、Webページ内の選択したテキストを翻訳してくれるので速いです。ただし、私はディスプレイ2枚を使用しているので、1画面を翻訳、1画面を模試に使えました。また、Udemyの選択肢はドラッグで選択できないため、選択肢は英語のまま読む必要があります。

翻訳の精度ですが、70~90点程度だとお考えください。設問内容だけだと85~90点と言えると思いますが、回答の解説までとなると、日本語としては読みづらい箇所も多々でてきます。が、英語そのままで読むよりは速いので、DeepLアプリ版を使用した勉強をお勧めします。

その他有料で日本語の模試を提供している有名なサイトがあるのですが、

  • 100問しかない
  • 信用度が低く感じる
    (会員登録後でないと「特定商取引に基づく表記」のページを見ることができない。ページを見たとしても会社名・住所までしか表記しておらず、代表の名前がないのは違反。会社名でサイトを検索してもWebページがなく代表者名がどこにもないため、いざという時登記情報を取り寄せる所から始める必要がある。)
  • UIの日本語がおかしい
  • 高い
  • 90日で権利が切れる

という理由で私は利用しませんでした。

取っておいた青本の模試65問をやる。
AWS公式のTraining and Certificationの有料模試65問をやる。
「AWS Certified SysOps Administrator – Associate Official Practice Exam (SOA-C02 – Japanese)」

たまたまという可能性は排除できませんが、難易度的には英語模試、公式模試をこなしておけば合格できるのではないかと思いました。

試験結果は何故か試験直後に画面に表示されました。得点についてはその場では分かりませんでしたが、数時間後メールが届く前にWebページの方で確認できました。812点です。

やっておけば良かったなと思うこと

英語版の対策アプリは見てみても良かったのかもしれません。
AWS公式のTraining and Certificationで英語の模試だと設問が違うのかなとちょっと思いましたが、試す時間はありませんでした。

試験対策

前述の通り、ソリューションアーキテクト:アソシエイトの知識が前提となっているため、ソリューションアーキテクト:アソシエイトを先に受験した方が良いと感じました。デベロッパー:アソシエイトよりは簡単に感じましたが、デベロッパー:アソシエイトの知識も役に立つため、アソシエイト3つの中では最後に受験で正解かなと思いました。

AWS公式のTraining and Certificationで有料ラボ型トレーニングで色々触っておくとラボ型試験が復活した時には対策になるかと思います。

トラブルシュートに関する設問も多いため、何が問題なので、どうやったら解決できるという道筋を模試の解説等で理解しておいた方が良いかと思います。設問の文章量はアソシエイトの他2つに比べて短めですが、長文問題も一定数ありました。

まとめ

デベロッパー:アソシエイトよりもさらに受験者数が少ないのか、いよいよ日本語のみ・無料のみでの勉強が難しくなっています。英語の講座やAWS公式の有料講座・ラボを活用していく必要があるかと思います。

AWS認定試奮闘記